無駄な機能
良いUIとは、ユーザーの欲求とソフトの機能とをすばやく結び付けられるUIだと思う。
そう考えた時、無駄な機能は有っても無くても良い機能などではなく、邪魔な機能だ。
メニューに並んだ無駄な機能はその他の便利な機能を埋没させ、その便利な機能が使われる機会を減らし、「機能は多いけどごてごてしてて使いにくい」という評価を生む原因となる。
また、たとえどんなに素敵な機能であっても、ユーザーに使ってもらえない機能は、ユーザーにとっては最初から付いていないも同然であり、無駄な機能でしかない。
当たり前の話だが、開発者はこの事を忘れがちだ。自分で作ったが故にそのソフトのすべてを把握している開発者は、ユーザーがそのソフトに対して無知である事に気づかない。音楽や小説などと同じで、オンラインソフトも受け取り手の興味を引くようなものでないと。便利な機能を作る技術だけでなく、各機能へとユーザーを上手に導く技術が必要である。
どのIDEでもしつこく出てくる「ヒント」ダイアログも、そういう観点からのアプローチなのだと思う。その効果の程は別として。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント